■閃の軌跡
対応機種:PS3/Vita/PS4/PC
発売元:日本ファルコム
グラフィック | サウンド | 世界観/ストーリー | 操作性 | 満足度 |
6 | 8 | 8 | 7 | 8 |
ココがイイネ!
- ファルコムお得意の緻密に作り込まれた世界観
- ザコ戦も率先して遊びたくなる練り込まれた戦闘
- 不埒な男性が喜ぶ展開
日本ファルコムが手掛ける英雄伝説シリーズ第8作にして「軌跡シリーズ」第7作目。
「零の軌跡」「碧の軌跡」と同時代を描く本作は、過去の軌跡シリーズを遊んできた人なら思わずニンマリしてしまうキャラが随所で出てきます。
ファルコム作品の伝統的な要素として、本作にも膨大な数のNPC一人一人にまで名前・設定・話が進む度にアップデートされるセリフが割り当てられています。とんでもない数の住人や学生達に出会うのに、ついつい寄り道して全員に声を掛けてしまいます。
主人公のリィンはとにかく女運が強く、深夜アニメやラノベのようなハーレムな展開になることも多々アリ。ペルソナシリーズのように絆を深めることで友好度に応じた恋愛イベントなどもあるので、自由行動日には好きな子を誘って高校生のキュンとする思い出を作っちゃおう☆
戦闘パートでは、本作からの新機能「戦術リンク機能」が良いアクセントになっています!武器の属性や敵の弱点を突くと、敵が体勢を崩しリンクアタックが発生。軌跡シリーズ伝統のアーツやクラフトなどの戦闘要素と上手くマッチしているので、ザコ戦も能動的に楽しめます。
ココがあんまり…
- 都度入るロード時間がとにかく長い
- イベントシーンが多すぎる&冗長
- 散りばめられすぎた伏線
戦闘パートに突入する時やマップ・建物の出入り時には5~10秒ほどのロードが毎度入るため、同じ目的地を何度も行き来するおつかいクエストが多い本作においては仇となっています。
あらゆる所に隠しクエストなどを張り巡らせていることで、逐一攻略本や攻略サイトでチェックしていないと間違いなく100%取りこぼしてしまうので、なかなかのストレスが付き纏います。
また、良い意味でも悪い意味でもイベントシーンが多いので、戦闘を楽しみたいのに冗長なイベントがしょっちゅう入る事でブツ切りに感じます。(まぁジャンルがストーリーRPGと謳っているだけにしょうがないのかもしれませんが…)
本作は4部作のうちの1作目ということもあり、大きな風呂敷を広げられたままで終わってしまいます。伏線回収出来ていない部分ばかりでモヤモヤが爆発しそうになります。
おかげで全作やらないと気が済まなくなり、結果的にシリーズとしては売れるので良い事ですけどね!
総合的に
私が遊んだのはVita版でしたが、これだけのボリューム満点のRPGを携帯機で遊べる事に只々感服しました。出先でサクッと壮大なRPGを楽しめる時代最高ですね~。
みんな同じような顔付きのモデリングや冗長なストーリー展開など、もう少し頑張れたんじゃないかな?と思う所も少々あるのも事実。ですが、その不満を軽々と消し去る程の物量に圧倒されました。
脂っこい揚げ物を食べた後の胃もたれに近い重さはありますが、それもまた心地良い。
王道&青春の甘酸っぱい要素満点のRPGを楽しみたい人にオススメ!
こんな人にオススメ
- NPC全員に声をかけないと気が済まない人
- 腹痛になるほど骨太で長く遊べるRPGを遊びたい人
- ムフフな展開が大好きな不埒な男性
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