あつ森をシリーズ最高傑作とは思わない

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あつ森が発売されて半年以上経ちますが、ステイホームと重なりかなり一般認知度が高い印象です。
一般認知度が高いとメディアの食いつきもよく、テレビ番組で特集が組まれていることも多々ありました。

ここまで普及した背景には単純にコロナ禍と重なったという社会的背景だけでなく、どうぶつの森シリーズのポテンシャルも当然ながらあります。

ただ、売れてるのにはワケがある一方で“売れてるから面白い”と紐付けられないのも事実です。

個人的にあつまれがここまで売れるなら前作とびだせの方が売れたんじゃない?という評価に落ち着いているからこそ、そんなひねくれたことを思ってしまいます。結果として、タイトルの通りです。

今回はそんなあつ森の良いところと悪いところをそれとなく書いていきたいと思います。戯言程度に受け取ってください。

シリーズプレイ経験は+、e+、おいでよ、街へいこうよ、とびだせ。
派生作品はこもれび広場、amiiboフェス、ハッピーホームデザイナー、ポケットキャンプ(DSiウェア、いっしょにフォトは除いてます)

いいところ

・自由度の高さ
・序盤のできることのなさの解消
・DIY
・描写がリアル
・家具配置の楽さ
・収納が常時使用可能
・クローゼットによる着替えの手軽さ
・ルックス変更が常時可能

自由度の高さ

どうぶつの森といえば、ゴールがなくプレイヤーが自由気ままに過ごしていくプレイスタイルが特徴となっています。当然自由度も高い…とはいってもある程度の制約がありました。

そんな制約はシリーズを経るごとに解禁され、ゲームシステムの一部として取り入れられてきました。そして、今作あつまれはシリーズ一の自由度を誇ります。

今作では初めて地形の改造として段差や水辺のレイアウトまで可能となり、地形に対してできないことといえば、河口の位置の変更くらい。

地形ガチャしてみたり、服が頭とセットだった謎のあの頃と比べるともはや雲泥の差です。

序盤のできることのなさの解消

どうぶつの森は手ぶらでやってきた主人公が徐々に豊かな生活を築き上げていくのが醍醐味でもあり、現実と同じ時間、同じような営業形態の施設が揃っているため、序盤にできることはそう多くありませんでした。

そこで導入されたたぬきマイレージ。ミッションのようなもので極々簡単なものから、何日間もかけて達成できるようなものまで様々。クリアするとポイントがもらえ、アイテムと交換できる制度です。

自由度の高いゲームではありがちなのですが、“何をしていいか分からない”現象に陥る人も少なくないはず。そんな人たちに対してアクションを起こさせるキッカケにもなるし、できることがないと騒ぎ立てるシリーズユーザからすればモチベーションアップにも繋がるわけですね。
これからもシリーズを通して導入してほしい制度です。

DIY

今作のメインとなる要素でもあるDIY。素材が揃えばお店の品揃えも気にする必要がなくサクッと生み出せてしまう一見便利な機能。一見ね。

とびだせで登場したリメイク要素もDIYとして踏襲しており、いちいち施設をおとずれる必要がなくなってスッキリ。

描写がリアル

今年開催されたCEDECにて今作のアート周りが語られた際には、記号的、写実的という言葉を用いて登場するオブジェクトごとに使い分けられていることが語られていました。

実際遊んでいて、ムシやサカナがとても現実に近い表現がされていて、寄贈先である博物館も講演の内容を用いて表現するのであればとても“写実的”な表現がなされていたと感じます。

プレイヤーがそこまで深く考える必要はないんですけど、現実的な要素と非現時的な要素の落とし込み方が任天堂産ゲームは巧みだなぁと感じさせられます。(どう森じゃないしアートディレクターも別な方だろうけど、ブレスオブザワイルドとかその筆頭格だよね)

家具配置の楽しさ

どうぶつの森といえばインテリアも醍醐味の1つ。前作とびだせでは公共事業として家の外にもオブジェクトを配置することができましたが、家具は置けませんでした。

今作ではシリーズ初、外にも家具が置けるようになったのです。シリーズを通してどう考えても屋外向けの家具は多々あったので、現実の使用用途にあわせた配置が楽しめるようになったわけですね。

その他

その他、収納、ルックスの変更がかなり手軽になったと感じます。

とびだせでは収納はタンスやクローゼットなど収納家具に対してアクションをしなければ使用できなかった収納が家の中に限って常時使用可能になりました。収納数も大幅に増加してジャンル別に表示することもできるようになったので、利便性が格段に上がりました。

髪型や着替えに関しても鏡やクローゼット家具があればサクッと変更可能。理容室が不要となりカットリーヌは出番がなくなってしまいましたが、アップデート等で何かしらの役目は与えられるだろうと信じてます。

うーんって思ったところ

・自由度の高さにUIが追いついていない
・道具に対するDIYの必要性
・条例制度の廃止
・金策の無さ
・物価の高さ
・リアル寄りの家具が増え、どう森独自のシリーズ家具の廃止
・不要レシピの使い道のなさ

自由度の高さにUIが追いついていない

これはシリーズを通して記号的、写実的を追求した結果なのでしょうけど、便利にしすぎずあえて不便にしている箇所が目立ちます。

一例として、お店の営業時間だったり、雑草制度だったり、初登場の島クリエイターだったり、DIYだったりするのですが、お店の営業時間や雑草制度は個人的に許容範囲です。昔からだしどうぶつの森とはそういうものと身体に覚えさせられています。

ただやはり今作が初のプレイヤーの中には不満を感じている人もいるような印象を受けました。

で、個人的に一番気になるのは島クリエイター。これ以上ないくらい、明らかに現実的ではない度合いの島いじりが可能であるにも関わらず、作業だけは何故か現実に寄せていて主人公が1マス1マス地道に行っていく地味で時間のかかる作業
確かにショベルカーなどの重機を持ち出すのは世界観に合わないのですが、せめて複数選択できるような配慮は欲しかった…。

意図は分かりません。本当に気付いてないのかもしれないし、ここは不便であるべきであろうと開発側で判断したのかもしれません。

また、前述したようにある点については不便を残すことでよりリアルさを感じられ、どうぶつの森としての良さを引き出していると思える私のようなプレイヤーもいるわけで、不便な点をあるべき仕様と感じるか不満と感じるかは個人差があり、線引きは非常に難しいです。

道具に対するDIYの必要性

目玉要素でもあるDIY。今まではお店に陳列されるのを待たないといけなかった家具も待つ必要がなくなったから楽だね!といいこともある反面、困ってしまうこともあります。

家具だけでなく道具さえもDIYになるのですが、一定回数使用すると壊れてしまうため、再度DIYで作り直す必要が出てきます。使用頻度も高いアイテムになるので、当然ルーティンとして遊べば1日1回どれかは壊れてしまうわけで、そのたびに作り直すのが非常に面倒。
個人的に特に使用頻度の高いスコップは島の各地に配置していつ壊れてもすぐ使えるように備えてます…。

道具に対するDIYは繰り返し遊ぶこのゲームには合っていない仕様なのではないかなと感じます。
道具だけは作ったら終わり…または金系の道具は壊れないといった仕様にはできなかったのかな…。

条例制度の廃止

とびだせで初登場した条例制度は夜型の村や朝型の村など、自分の生活スタイルに合わせて村に条例を制定できる制度。夜型などにすると各施設の営業時間もより遅い時間に変更され、時間を操作せずリアルタイムで遊びたいけど、実生活と噛み合っていない人たちには重宝された制度でした。

雑草が生えにくくなる制度もあり、前述したシリーズにありがちな不満をある程度緩和できる仕組みでもありました。

今回は主人公が実質的島長でもあるにも関わらず、廃止されてしまいました。良いところは消すのね…。

金策の無さ、物価の高さ

これまた前作とびだせとの比較になってしまいますが、とびだせは常夏の島への渡ることでレアなムシを乱獲しお金を稼いでいた方も多いと思います。対してあつまれはお金を大きく稼ぐ手段がカブとマイレージによる離島ツアー。一見これまで通りに見えますが、離島ツアーが結構厄介者で島の種類はランダム、ツアーもチケットが必要になるため無限に訪れられるわけではないんですね。まあ頑張れば稼げるよ…といった程度。

で、それだけならいいのですが、さらに物価が異様に高い。破格の家具がわんさかありますし、恐らくこれからのアップデートで高級家具扱いのグレースブランドも追加されるでしょうから考えただけでも恐ろしい…。コンプリート目指す人は頑張りましょう。

リアル寄りの家具が増え、どう森独自のシリーズ家具の廃止

シリーズを通して家具には記号的なものと写実的なもののどちらも揃っていました。ですが、今作にはこれまでにあった○○シリーズのようなオリジナル家具が非常に少なく、写実的な家具が増えた印象を受けます。

それも某インテリアショップのような家具が多く、確かに、実際の自分の家には欲しいものの、どうぶつの森内で揃えたいかと問われると何とも言えないシンプルなものばかり。

どうぶつの森オリジナル家具もっと増やしてもいいんですよ…。その点ポケットキャンプは優秀だと思います。

その他

その他細かな点が気になります。

1つは既に覚えているDIYレシピの使いどころのなさと処分方法の少なさ。目玉要素であるにも関わらず、進めていけばいくほど覚えているレシピも増えていくため、当然ダブってしまいがち。人にあげるために保管しようと思っても何故か収納できないアイテム扱いで、適当なところに溜まっていく一方。

そして、しずえの存在感の無さ。1日の情報を教えてくれる役割を担っていますが、何もないと私情を話し始め、1ヶ月もすれば聞いたことのある話のオンパレード。インフラ関連はたぬきちにまわったため、普段接する相手もたぬきちが多め。個人的な好みかもしれませんが、秘書やってた方が活き活きしてたのでは…?

総評

ハッキリ評価順を書くと、とびだせ>おいでよ>64~e+>あつまれ>街へいこうよ の順。

今作は特に島作りの自由度のんびり日々を過ごすスローライフがマッチしておらず、家造りに特化し本編と切り離して割り切った内容となったハピホはある意味正解と感じました。

今作も島作りに特化したハピホ路線とスローライフを引き継ぐ本編路線の2つに分けるべきだったと感じています。島作りに特化すれば必然的に便利な仕様にもっていくはずなので、今回上げたいくつかの不満点はそもそもプレイヤー側には浮上してこなかっただろうと感じます。

まだ発売から1年が経過しておらず、どうぶつの森の魅力を感じ尽くしていません。これから自分の中での評価がどうなっていくのかは分かりませんが、毎日ルーティンのように遊んでいくプレイスタイルになってしまう仕様上、どうしもて細かな不便さが気になってしまいます。
大人になって何かを失った結果ひねくれただけかもしれませんが。

アップデートの隠し球もまだまだあるでしょうし、そのついでに改善してくれたら2年目以降も継続起動していきたいんだけどなぁ。そんな気持ちです。

おわり

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