こんにちは。イッキです。
コロナ禍もあり、ゲームイベントには参加できない状況が続いています。
そんな中、リツイート経由で今回のイベントを知りました。
“オンラインオフ会”には興味があったものの、初のイベントに参加すると初対面の人が多いのは当然で、敷居が高かったのです。(私個人で勝手にオンラインオフ会って言ってるけど呼称が合ってるのかは謎)
ただ、知っている方がいるのなら…と思い参加しました。それでもまだ心細かったので、ゲーブラの音楽担当である冷水さんも誘ったのでした。
本記事ではイベントの概要や参加したイッキ、冷水の2人が紹介した楽曲や感想を書き連ねます。
概要
今回のイベントは“キミ曲セレクト”という企画で、その名前から想起される通りスマブラに実装されているオレ曲セレクトから着想を得ているとのことでした。
詳細は主催者Gark.さんが作成したスライドを参照ください。原物そのまま使用させていただいてます。
参加した2人が作成したキミ曲セレクト
参加前のイメージ
新しいアソビですよね~。企画力に脱帽です。
ただ、こういったイベントは初めてなので緊張ともいえぬ、得体の知れない何かがありました。
実は企画のスライドを読んで「自分が紹介したい曲のイメージをシートに記入する」ものと思ってました。実際は「自分が他の人に紹介してもらいたい曲のイメージやテーマを記入する」が正解で、それに気付いたのは前日。
“自分が薦めたいテーマは他の人にもヒットする”はそこそこ成り立つかなと思ったので、作成したシートはそのままにしたのですが、他の人のシートからの選曲は急遽実施したのでした。
「自分が推したい曲を順番にプレゼンする」といったイベントは割とありそうですが、「自分が他の人に紹介してほしい曲のイメージ・テーマ・ジャンルを記入する」「それを順番に他人のシートから選択して選曲する」といったシステムは個人的に斬新でした。
星の数ほど存在するゲーム音楽の中で、自分の好みの曲を探すという行為は、なかなか難しいものです。一般的な楽曲に比べてゲーム音楽はマイナーであり、おすすめ楽曲情報をまとめたコンテンツが少ないからです。
本企画は、自分の知りたいゲーム音楽のジャンルをリクエストするとゲーム音楽好き(ガチ勢)に選曲してもらえるので、知らないゲーム音楽に巡りあえるのに最適なイベントです! ということで、楽しみに、ちょっと緊張もしつつ、参加いたしました。
参加した2人が紹介した楽曲
紹介者 | 曲名 | ゲームタイトル | 選択したテーマ |
---|---|---|---|
ひえみず | JUNGLE LEVEL Ⅱ | 大乱闘スマッシュブラザーズX (出典:スーパードンキーコング) | 桜庭 統 |
イッキ | メインテーマ | ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド | 二胡 |
ひえみず | ロングフォール ~異界遺構 シルクス・ツイニング~ | ファイナルファンタジーXIV | 世界一抱かれたい○○ |
イッキ | Credits(曲名不明) | タンクトゥルーパーズ | 筋トレ |
JUNGLE LEVEL Ⅱ
一曲目はどうしようということで、アップテンポ・盛り上がる・割と皆が知っていそうな曲を選曲しました。ゲーム音楽作曲家としてはおなじみの桜庭統さんです。
桜庭さんは、曲に名前が書いているくらい自己主張の強いタイプの方だと思うのですが、そんな桜庭さんの特徴を1曲で説明するにはこれが良いかなと思い選択しました。
「スマブラX」より、スーパードンキーコングでおなじみ「JUNGLE LEVEL Ⅱ」のアレンジ楽曲です。
開始10秒ほど、民族調のアレンジが流れます。桜庭さんは「ドンキーコングだし、流石に原作に雰囲気を寄せてロックは控えるか…」と思ったのでしょう。しかしその後いきなりロックが始まります。おそらく自我が抑えられなくなったのだと思います。そのあとはいつも通りのハードロックアレンジになります・・・
「桜庭さんの暴走」を説明するにはピッタリな一曲でした。でも曲はとてもかっこいいです!
正直に申し上げると、曲解説がしやすく、ウケも狙えそうなので選曲したのですが、皆さま想定通りに反応して頂けたので嬉しかったです。
メインテーマ
二胡の二文字を目にして真っ先にコレが思い当たりました。
「何で?」と思われるかもしれませんが、公式ホームページ内で片岡さんによって以下の通り語られているんですね。
使う楽器もいろいろ悩みました。
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド公式ホームページより
退廃的でありつつも多彩な世界観を表現するため、一般的なオーケストラではあまり使われない篠笛や二胡(にこ)などの民俗楽器を用いたり、対照的に古代文明のエッセンスとしてシンセサイザーの音を混ぜたり、クラシック音楽ではあまり良しとされなさそうなコード進行も部分的に含めたりしています。
二胡…使われてるでしょ?それもサビのメイン張ってるんですよ。引用先のページで二胡だけの音色を聴くこともできるので、ぜひぜひ聴いてみてください。切ない音色と力強い音の流れが本作プレイ前後のプレイヤーの強さと重なって泣きます。
ちなみに、二胡のテーマを挙げていた方から「現在、二胡はワシントン条約で規制されていて容易に国内に持ち込めない」との情報がありました。どうやらニシキヘビの皮が使用されている都合で、輸出許可証がなければ中国から日本へ持ち込めないようです。勉強になりました。
ロングフォール ~異界遺構 シルクス・ツイニング~
2曲目、いくつかの候補があったのですが、コメント欄を拝見するとFF14プレイヤーの方もいらっしゃったので、@1曲は、ひえみず現地点において最推しBGMを選曲することにしました。はい、「ロングフォール」です。
こちらの解説は弊ブログの記事にまとめておりますので、もしよろしければどうぞ…(隙あらばステマ)
作曲者の祖堅正慶さんは凄い技量を持ちながら、95%、FF14の楽曲を作曲している方で、FF14プレイヤー以外の人は、祖堅さんを知らない方も多いのではないかと思っていたのですが、本イベントではそんなことは無かったようです(嬉しい)。
主催者のGarkさんがコメントでマリオバスケ3on3を例に挙げていましたし、ナナシノゲエムの楽曲を選曲していた方もおりました。FF14開発以前はちょくちょくいろんなゲームに携わっていたのです。
そんな祖堅さんですが、5月16日、18時30分から、祖堅さん率いるバンド「PRIMALS」のオンライン生配信ライブが行われます! 視聴無料。
祖堅さんが気になった方はこちらのライブのご視聴どうぞ。
Credits
曲名が公開されていないので不明です。最後の方で流れます。
筋トレに合うかどうかは個人の曲の好みもあると思うのですが、軍体系なら嫌でもやる気が湧くだろうなと思っての選曲です。
最後の方でメインテーマのロックテイストアレンジが流れる、ゲームタイトルを歌詞に混ぜる、英語っぽいけど何言ってるか分かんない言語の謎の格好良さの3点は定番中の定番なアレンジだったりしますが、それでアツくなってしまうのが日本男児です。
ちなみに、「二拍子だから筋トレの動作に合う」とのお褒めの言葉をいただきました。なるほどなぁ、そういう目線もあるんだなぁ。
他の参加者の選曲で気に入った曲
曲名 | ゲームタイトル | 選択されたテーマ |
---|---|---|
Invisible Frenzy | WACCA | 最後の戦い |
シキジカのシーズンパレット | ポケモンだいすきクラブ (ブラウザFlashゲーム) | Pokémon |
にじいろ | ムラサキ | ゲームは知らないけど、とにかく曲が好き |
CRASHER | ドラガリアロスト | ドラガリアロスト |
Invisible Frenzy
WACCAという通称ドラム式洗濯機型のアーケードゲーム内に収録されている楽曲のようです。初めて知りました。
ディストーションが効いてていい意味でイカれてる感じがいいですね。曲名にInvisible(見えざる)と付いているので、その名の通り得体の知れない不規則な曲調も良きです。ただ、この楽曲が尋常じゃない難易度らしいので遊ぶのは難しいかな!
シキジカのシーズンパレット
だいすきクラブですよ、だいすきクラブ。懐かしい。
現存していないサービスなので、遊ぶこともできないし、当然BGMも聴くことができないはずなのですが、当時直録りしていたんですって。
だいすきクラブのミニゲームはあらかた遊びましたが、何時間とやり込むまでには至っていないので正直そこまで覚えてないです。じっくりと聴くいい機会でした。
にじいろ
選曲者の方と同じく、ゲームは遊んでいないのですが、アンサンブル風の楽曲で、一発で気に入りました。サビのピアノの旋律が美しい。
この楽曲がシューティングゲームの曲というのも中々斬新です。東方に近い…のかな…?
ゲームもフリーゲームのようなので、今度遊んでみたいと思っております。実は弾幕シューティングも結構好き。
CRASHER
ドラガリアロストは、実はほぼ毎日遊んでいるソシャゲなので選曲されて嬉しかったです。DAOKOのボーカル楽曲であるのが特徴なのですが、かわいい歌声とは裏腹に難易度はFF14のレイドめいたガチな難しさ。ボスギミックをしっかり覚えて挑まなければならないため、印象に残りやすいです。
選曲された方もコメントされていましたが、高難易度のコンテンツのゲーム音楽は、音楽の流れとボスの行動パターンが一致することがあって、「ボーカル音楽のフレーズでギミックを覚える」なんてプレイングを行うこともあります笑 (FF14にもそういうことがあります)
DAOKOの歌声が意外にもこういうシビアなゲームに合うんですよね。これはドラガリで発見しました、、
参加してみての感想
意外と顔を合わせたことがない知らない人たちとのイベントもすんなり馴染めるなと感じました。
また機会があれば参加したいし、別のこういった会への参加ハードルも下がったので本当にいい体験ができたと思っています。
それと、他の参加者の熱量も凄まじくて、マイナーどころかなと思った曲でも反応があったり、メジャーどころはそれはそれで反応があったりとこういった会ならではな反応も体感できて良かったです。
皆様の知識レベルが高く、既に知っている楽曲でも様々な視点からコメントが出てくるので(例:二胡は国内に持ち込めない、二拍子は筋トレに合う)、終始興味深く、楽しい集まりでした。
参加者全員ガチなプレゼンをされるので、ちょっと緊張しましたが、私の選曲にも色々な反応が貰えて嬉しかったです。他の方の選曲も聞いていて新しい発見が色々ありました。
都合につき途中離脱したのが惜しい…! 次回、機会があればぜひとも長めに参加したいと考えております。まだまだ皆さんの推し曲を聞きたいし、私も色んな曲を推していきたいと思います。
最後に
主催者であるGark.さんより本記事に関して補足をいただいてます。
また、今回紹介された楽曲の一覧はこちらにまとめられています。
お気軽にコメントをどうぞ!
主催いたしましたGark.です。
早速記事にしていただき、ありがとうございます!他者に取り上げてもらうのは初めてなので、何だか擽ったい感じです。
お2人の「オレ曲」の選び方、決して間違いでは無かったですよー。他者に選んでもらうというのもコンセプトですが、流したい曲をみんながテーマとしてどう受け取ってくれるのかも含めてのアソビですので(ゲーム音楽を語らうこと自体ももちろんですが、そこから生まれる交流に重きを置きたいと思って作ったギミックです)。特定の曲でもプレゼンターによって語り口は異なるでしょうしね。
残念ながら進行の都合で機会が作れませんでしたが、イッキさんチョイスの「果て無き彷徨」は私めからも選曲したかった…!(イイ曲ですよねぇ)また次の機会にぜひ!
今後も会の企画を少しずつ変えながら、ゲーム音楽を語らう場が続けられたらいいなぁと思ってますので、よろしくお願いします!
イッキです。
わざわざ記事の方にもコメントいただきありがとうございます。ゲーム文化の啓蒙に関わる方はもれなくゲーブラが広めるべきと勝手に思って取り上げました。
選曲については確かに特定の曲を他の方から選曲されるパターンもあるわけで、同士が見付かる点では良いテーマになるのかなと思いました。
そういう意味では果て無き彷徨をGark.さんがご存知なのも新しい発見です。タクマジは面白いし壮大な音楽がいいですよね〜。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
ひえみずです。コメントありがとうございます! 改めてイベント主催に感謝です。
確かに自分が想定していた選曲テーマと、それに対する他の方の選曲内容のギャップも面白かったですね。
私は「変則的戦闘曲」のテーマについて「曲調が変わっている」BGMを考えていたのですが、実際はウマ娘のBGM(戦闘じゃないけど気持ちは戦闘)が出てきたり・・・
私がふだん関わらないようなジャンルの良曲を知ることもできたので、よい交流でした。
次回の企画も楽しみにしております! よろしくお願い致します!