宮城県仙台市を中心に活動しているゲーム音楽吹奏楽団『しかしMPがたりない』さんの演奏会に今年も行ってきました!
地方で有志、公式問わずこういったゲーム関連団体が活動することはなかなかなく、私の地元仙台も例外ではないので、これからもぜひ活動続けていただきたいです。
今回で第5回目ですが、第2回目から聴きに行っています。
“しかしMPがたりない“って?
マジックポイントの略称、ゲームによって呼び方は様々あり表記も異なる。(ポケモンの場合はPP・・・など)多くの場合は魔法や超能力などの特殊攻撃を使うことで消費されていく。
このポイントが切れると、魔法を頼りに攻撃するキャラクターは攻撃がほぼ出来ず戦力が大幅に下がるため非常に重要なステータスである。ドラゴンクエスト内でMPが切れているにも関わらず、魔法を唱えようとすると表示されるのが「しかし MP がたりない」である。
余談だが、ゲームボーイアドバンスソフト、マジカルバケーションでは毎ターンこのポイントが回復するこのシステムが好き。
さて、そんなしかしMPがたりないさん(通称えむぴさん)ですが、演奏会の全てがゲームファンならニヤニヤする仕様になっています。
まず、パンフレットが説明書仕様。
今の時代、説明書は電子化され紙媒体ではなくなりつつありますが、やはり実物がこうやってあるとワクワクしますよね。
注意書きも凝っていて、ゲーム機の使用を推奨する暴挙。特にすれちがい通信では団員の方ともすれちがえるので、パンフレット付属の団員図鑑と合わせて、何人団員捕まえた?すれちがえた?とこれまた一種のゲーム感覚で楽しめます。
演奏中のゲーム使用は周りの人、演奏者の集中を削ぐのでもちろん禁止。
演奏会は3部構成。1部3部には前編後編に分け劇も交えて演奏が行われます。
劇だけでなく、それに合わせてスライドを使ったゲームっぽい演出、キャラクターのポポポ・・・、ピピピ・・・といったセリフのSEなどを楽器で再現など・・・
演奏会と言うよりはものすごく高度な学芸会、舞台といった感じでしょうか。
ちなみに、楽器だけでなく人の声も多々使用。各ゲームのエンディング、オープニング、メインテーマなどでは主題歌が付いていることも多く、その曲を演奏する際は当然ですが団員さんが生で歌います。
歌だけでなく、今回の演奏会ではゼルダの伝説 神々のトライフォース2 メドレーにおけるユガ戦でも人の声を使用。
原曲を聴くと分かると思いますが、何か歌ってるんですよね。足踏みなども入るため、楽器以外の使えるもの全てを使ってゲーム音楽を表現しているように感じました。
今回のテーマは~犯人はヤス~ということで、数々のゲームからヤスが集められていました。
ヤストン教授、その弟子ヤース、安歩堂龍一、ガブリヤス、ヤストニング、ヤスネーク
・・・厳密に言うとヤスじゃないんですが、この他にもヤスの似合うネーミングがたくさんあり、よく捻り出したなぁと感心してしまいました。(個人的にはヤスペランカーがツボ)
とにかく、ニヤニヤしっぱなしの約3時間。
ストーリーもよく練られており、笑いあり感動ありのとても無料とは思えない演奏会でした。
守備範囲がほぼ任天堂な私ですが、この演奏会で良いなと思ったものはチェックして、帰ったら原曲聴いたりしてます。
こうやってゲームの視野も広がるいい機会だと思います。もちろん、守備範囲が広い人は色々分かってさらに楽しいと思います。
機会があればぜひ聴きに行ってみてはいかがでしょうか。
次回も楽しみです。
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